9-1 近世後期の柏崎における町家の建築申請と町並景観(計画系)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究は『町会所御用留帳』を基に近世後期における柏崎の町家の建築申請などについて検討し、全32件の申請記事を確認した。申請内容は屋敷地や建築の規模だけでなく屋根葺材など多岐にわたる。屋敷地は表口1間5尺〜9間4尺、建物間口の範囲は8尺〜6間3尺で、建物間口は屋敷地表口よりやや狭くとられる。屋敷地坪数の範囲は6〜350坪で下町・閻魔町などに200坪を超える屋敷地があった。また建坪の範囲は3〜78坪で、とくに扇町は遊郭街として栄え、文化4年(1807)には建坪が70坪を超える申請記事を確認できる。また室内の造作についても細かな規制がなされた。氏家武氏によれば柏崎には雁木通りが存在していないことが指摘されるが、古写真によれば、かつて存在していた可能性がある。
- 2010-07-18
著者
関連論文
- 9-1 加賀百万石の城下町金沢と奥州伊達の城下町仙台における町並『元禄期金沢城下風俗図』と『増補行程記』(計画系)
- 9-1 加賀百万石の城下町金沢における町家意匠の形成と雁木通り(計画系)
- 9-1 近世後期の柏崎における町家の建築申請と町並景観(計画系)
- 135 港町酒田における小間屋通りの権利形態と私的利用(掲載論文,資料研究論文)
- 7288 日本における雁木通りの残存状態について : 各市街地における残存形態(建造物・施設と都市形成,都市計画)
- 9-1 近世町家の原型としての「間口一杯に見世棚を設けた町家」(計画系)
- 7-99 雪国の町並み : 雁木通りを活かしたまちづくりの手法について(奨励研究,計画系)
- 162 日本における雁木通りの残存状態について : 雁木通りの消滅化率(掲載論文,資料研究論文)
- 日本における雁木通りの残存状態について
- 7033 日本における雁木通りの残存状態について : 各市街地における断続形態(歴史的市街地の再生と持続的活用,都市計画)
- 7531 定期市と雁木通り : 近代の三条を中心に(商業空間,都市計画,2012年度大会(東海)学術講演会・建築デザイン発表会)