禁煙継続者と喫煙再開者を区別する心理社会的要因の検索

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概要

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禁煙行動継続の可否に影響する要因として,喫煙行動以外の種々のストレス対処行動,環境からのストレッサーの程度と認知度,特性不安そして禁煙理由とのかかわりを検討した.解析の結果,禁煙行動に影響する要因は年齢により異なり,(1)年齢区分・低では,特性不安が低く,環境からのストレッサーが弱く,ストレッサーへの対処能力が高いと思っていることが禁煙行動の継続に関連していた.(2)年齢区分・中では,特性不安が低く,ストレッサーへの対処能力が高いと思っていること,たばこ以外のストレス対処行動をよく行うことが禁煙行動の継続に関連し,(3)年齢区分・高では環境からのストレッサーが弱ければ禁煙行動が継続された.しかし,年齢区分・高における喫煙再開者は,年齢区分・低および中で示された特性不安やストレッサーの影響が明瞭でなく,さらなる調査が必要である.また,喫煙銘柄のニコチン量は年齢に関係なく,高いほうが禁煙継続に,低いほうが喫煙再開に関与していることが示唆された.
2011-01-01

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