対馬暖流に対する対馬列島の地形効果
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概要
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対馬海峡周辺の水温・塩分資料を解析し,東西両水道の密度構造の違いより対馬暖流に対する対馬列島の地形効果について考察した.その結果冬季の対馬暖流は対馬列島の影響をほとんど受けずに日本海に流入するのに対し,夏季において西水道下流域では顕著な二層の密度構造による鉛直方向に流速勾配を持った流れが卓越し,東水道下流域では沿岸密度流による水平方向に流速勾配を持った流れが卓越していることが推察された.またこのような流動構造の中で西水道の出口上層には直径60kmから80km,厚さ50mから70mの暖水渦が2ヵ月から3ヵ月間形成されることがわかった.
- 日本海洋学会の論文
- 1989-08-31
著者
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