感性的映像表現のためのインタラクション手法の検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
映像メディアは多様な情報が表現可能だが,一定水準のコンテンツを制作するために必要な知識,技能は従来メディアより多様である.ある印象を表現するためには,特定のカメラワークを使用する必要があるが,撮影経験の少ないユーザは自分の表現意図を適切に反映した撮影ができないことも多い.本稿では映像制作プロセスの中でも撮影に注目し,ビデオカメラを用いて被験者が事前知識なしに感性情報の表現を行う撮影実験を行った.実験の結果,撮影経験が多ければ自分が適切に撮影しているかどうかをより正確に認識できるが適切な撮影方法には必ずしもつながらず,またユーザ自身がうまく撮影できたと思っていても適切な撮影方法で撮影できているとは限らないことが分かった.そこで,実験の分析結果を参考に映像を制作する際に暗黙的に採用されている規範である撮影技法などを利用し,印象などの感性情報とカメラアングル,カメラワークを対応付け,効果的な撮影支援を行うインタラクションモデルを提案する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2010-07-23
著者
-
吉高 淳夫
北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科
-
御手洗 紘子
北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科
-
吉高 淳夫
北陸先端科学技術大学院大学 情報科学研究科
-
御手洗 紘子
北陸先端科学技術大学院大学
関連論文
- 講義映像を対象としたルールベース編集手法の検討(セッション4,新領域創造インタラクション)
- 映像からのアクション性とドラマ性の自動抽出とメタデータとしての活用(テーマセッション2,アンビエント環境知能)
- 映像からのアクション性とドラマ性の自動抽出とメタデータとしての活用(テーマ関連セッション2)
- 赤外線タグ付きマイクロホンを用いた講義における発言者の追跡撮影
- 実世界におけるユーザの移動とプロファイルに基づくWebサイト間リンクの再編成
- 映画等を対象としたダイジェスト映像生成のための映像特徴に関する検討(セッション3:しっかり/かっちりインタラクション(3),テーマ:「しっかり/かっちりインタラクション」および一般)
- 感性的映像表現のためのインタラクション手法の検討
- インタラクティブメディアとしての映像を用いたインタフェースデザイン
- ショット長遷移による演出を利用した映像の編集(一般セッション(1), ユビキタスメディアの将来展望)
- ショット長遷移による演出を利用した映像の編集(一般セッション(1), ユビキタスメディアの将来展望)
- 絵画鑑賞時の眼球停留の時間的な発生頻度に着目した注目状態の検出
- カメラワークを含むショット・リバースショット区間の検出
- 映像からのアクション性とドラマ性の自動抽出とメタデータとしての活用(テーマセッション2,アンビエント環境知能)
- 注目の検出に基づいた興味モデルの作成と絵画推薦(ヒューマンインタフェース基礎,インタラクション技術の原理と応用)
- カメラワークを含んだショット・リバースショットにより構成される場面の抽出(PRMU一般(1),顔・ジェスチャの認識・理解)
- カメラワークを含んだショット・リバースショットにより構成される場面の抽出(PRMU一般(1),顔・ジェスチャの認識・理解)
- 停留点の時間的な発生頻度に着目した注目点検出法の検討(セッション6 : モニタリング+管理)
- 停留点の時間的な発生頻度に着目した注目点検出法の検討(セッション6 : モニタリング+管理)
- カメラワークを利用した感性情報の抽出(コンテンツ処理,情報処理技術のフロンティア)
- 屋外拡張現実感のための縦方向の直線エッジを用いたパノラマ画像との位置合わせ(入力インタフェース, 誘うインタフェース(Inviting Interface), および一般)
- 注目領域に基づく適応的な注釈情報の提示
- カメラワークを利用した演出効果の抽出(複合現実感とパターン認識・メディア理解, 一般)
- 感性表現に基づくインタラクティブ撮影支援システムとその評価
- 感性表現に基づいたインタラクティブ撮影支援システム(視聴覚技術,ヒューマンインタフェース)
- 映像視聴者の映像再生位置操作と眼球運動に基づく映像要約手法
- 構図と顕著性に基づく写真撮影支援手法に関する研究(視聴覚技術,ヒューマンインタフェースおよび一般)