直腸肛門奇形に合併した子宮留血腫に対する治療戦略
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概要
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直腸肛門奇形に合併した子宮留血腫の治療法を検討した.症例1:12歳女児.肛門膣前庭瘻,重複膣,重複子宮.子宮・卵管留血腫,子宮頸部閉鎖症に対し,開腹子宮膣開窓術を行った.3か月後開窓部閉塞を認め,直視下子宮膣開窓部再開通術を行い,マレコーカテーテルを留置した.7か月後抜去し月経血排泄障害はない.症例2:12歳女児.直腸総排泄腔瘻,結腸欠損,重複子宮.子宮・卵管留血腫,子宮頸部閉鎖症に対し,開腹子宮膣吻合術を行い,腎盂バルーンを留置した.ステント抜去後,卵管・子宮留血腫が増大し直視下子宮膣吻合部再開通術を行った.左子宮は低形成で摘出し,右子宮膣吻合部にマレコーカテーテルを留置した.2年5か月後抜去し,月経血排泄障害はない.子宮留血腫は腹痛や感染を伴い,緊急対応が必要である.子宮膣吻合/開窓部は狭窄しやすくステント留置が有用だが,留置ステントの不快感や事故抜去など治療上の課題がある.ステントの種類や留置期間を引き続き検討していく.
- 2010-12-20
著者
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北河 徳彦
神奈川県立こども医療センター外科
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大浜 用克
神奈川県立こども医療センター外科
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新開 真人
神奈川県立こども医療センター外科
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武 浩志
神奈川県立こども医療センター外科
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望月 響子
長崎大学大学院移植・消化器外科
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畑田 智子
鳥取大学小児外科
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望月 響子
神奈川県立こども医療センター外科
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望月 響子
長崎大学移植・消化器外科
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工藤 博典
神奈川県立こども医療センター外科
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畑田 智子
神奈川県立こども医療センター一般外科
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北河 徳彦
北海道大学小児外科
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工藤 博典
東北大学小児外科
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畑田 智子
神奈川県立こども医療センター外科
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畑田 智子
鳥取大学医学部附属病院小児外科
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北河 徳彦
神奈川県立こども医療センター一般外科
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新開 真人
神奈川県立こども医療センター一般外科
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武 浩志
神奈川県立こども医療センター一般外科
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工藤 博典
東北大学大学院医学系研究科小児外科学分野・東北大学病院小児外科
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大浜 用克
神奈川県立こども医療センター
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新開 真人
神奈川県立こども医療センター
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工藤 博典
神奈川県立こども医療センター一般外科
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望月 響子
神奈川県立こども医療センター
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北河 徳彦
独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立こども医療センター外科
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北河 徳彦
神奈川県立こども医療センター 外科
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