(3)子宮体癌における高単位プロゲステロンによる妊孕性温存療法 : 治療効果および安全性,その後の妊娠について,長期観察結果(<特集>第62回学術講演会 シンポジウム1 婦人科癌における妊孕性温存治療(手術および薬物療法))
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
As the number of younger women with endometrial carcinoma has increased, fertility-sparing treatment has received much attention. Progestin has been a major role of this treatment. Nevertheless, the clinical benefit of fertility-sparing treatment with progestin is still uncertain. To clarify the efficacy of fertility-sparing treatment using medroxyprogesterone acetate (MPA) for endometrial carcinoma (EC) and atypical hyperplasia (AH) in young women, we conducted multicenter prospective study for this issue at 16 institutions in Japan. Twenty-eight patients having EC at presumed stage I a and 17 patients with AH at less than 40 years of age were enrolled. All patients were given a daily oral dose of 600mg MPA with low dose aspirin. This treatment continued for 26 weeks, as long as the patients responded. Either estrogenprogestin therapy or fertility treatment was provided for the responders after MPA therapy. CR was found in 55% of EC cases and 82% of AH cases. The overall CR rate was 67%. Neither therapeutic death nor irreversible toxicities were observed. During the 5-year follow-up period, among 20 patients with wish for baby, fifteen pregnancies in 12 patients and 9 normal deliveries were achieved after MPA therapy. Eleven of 15 pregnancies were brought about by fertility treatment, and 8 of them were achieved by in-vitro fertilization and embryo-transfer program. Fifteen recurrences were found between 7 and 58 months including 9 of 14 EC (64%) and 6 of 16 AH (38%). Recurrence was seen in 72% of patients having treatment free period and in 86% of patients without conception in spite of fertility treatment. Four cases of ovarian malignancies (10.2%) was found in this series. In EC patients of our institution, the more incidence of ovarian cancer in EC patients of less than 40 years of age (15.0%) than those of more than 40 years of age (6.6%) was shown. Also, high incidence of clonality difference between endometrium and ovary was found in younger patients. In conclusion, the efficacy of fertility-sparing treatment by high-dose MPA for EC and AH was proved by this first prospective trial. The indication of MPA therapy should be restricted to stagela disease. Even in the responders, close follow up with continuous Estrogen-Progesterone administration or immediate infertility treatment is required because of their substantial recurrence rate. Longer-term hormonal treatment or ovarian preservation at hysterectomy is not recommended, because these patients have high incidence of synchronous ovarian cancer. Close communication and corroboration between gynecologic oncologist and reproductive endocrinologist is indispensable for the safety and achievement to the goal of fertility-sparing treatment.
- 2010-10-01
著者
関連論文
- (3)子宮体癌における高単位プロゲステロンによる妊孕性温存療法 : 治療効果および安全性,その後の妊娠について,長期観察結果(婦人科癌における妊孕性温存治療(手術および薬物療法),シンポジウム1,第62回日本産科婦人科学会学術講演会)
- P1-169 子宮頸癌における腫瘍浸潤リンパ球と免疫抑制および予後との検討(Group21 子宮頸部悪性腫瘍2,一般演題,第62回日本産科婦人科学会学術講演会)
- P-205 卵巣癌剖検症例における再発, 転移様式についての検討 : 化学療法における治療効果増強を目的として
- P-182 卵巣癌再発診断におけるCA125と画像診断の意義
- P2-19 子宮頸部扁平上皮癌III期の長期予後と副障害について(Group 115 子宮頸部腫瘍IX,一般演題,講演要旨,第58回日本産科婦人科学会学術講演会)
- 子宮頸癌III期症例における治療成績と障害
- 18-2.子宮頸部扇平上皮癌III期の治療法と予後(第83群 子宮頸部悪性腫瘍8)(一般演題)
- 上皮性卵巣癌に対するSecond-look operation (SLO)の意義と問題点
- 卵巣癌における塩酸イリノテカン(CPT-11)とシスプラチン(CDDP)の併用療法の検討
- 子宮頸部神経内分泌腫瘍の細胞学的検討 : 子宮頸部非角化型扁平上皮癌および腺癌との比較も交えて
- O-36 子宮頸部神経内分泌腫瘍の細胞学的検討(子宮頸部2, 第48回日本臨床細胞学会総会)
- W3-6 若年子宮体癌,異型増殖症に対する妊孕性温存療法の効果および画像診断と組織細胞所見(子宮腫瘍の診断と治療における細胞診と画像診断の協調,ワークショップ 3,第47回日本臨床細胞学会総会(春期大会))
- P2-175 子宮頸癌放射線療法における細胞学的早期治療効果判定の試み(Group65 子宮頸部悪性腫瘍6,一般演題,第62回日本産科婦人科学会学術講演会)
- (3)子宮体癌における高単位プロゲステロンによる妊孕性温存療法 : 治療効果および安全性,その後の妊娠について,長期観察結果(第62回学術講演会 シンポジウム1 婦人科癌における妊孕性温存治療(手術および薬物療法))
- P-12 腹腔内リンパ節転移巣にて特異な組織・細胞像を呈した子宮頸部原発小細胞癌の1例(子宮頸部 3,一般演題・示説,第47回日本臨床細胞学会総会(春期大会))
- 110 特異な組織・細胞像を呈した子宮頸部扁平上皮癌の1例(子宮頸部 4)
- P2-204 再発子宮体癌における無治療期間は,二次化学療法の治療効果指標となりうるか?(Group68 子宮体部悪性腫瘍5,一般演題,第62回日本産科婦人科学会学術講演会)
- P3-3 子宮頸部腺癌手術後の臨床的検討(Group76 子宮頸部悪性腫瘍7,一般演題,第61回日本産科婦人科学会学術講演会)
- P1-19 子宮頸部上皮内腫瘍(CIN)におけるCO_2レーザー蒸散術後の再発危険因子の検討(Group2 子宮頸部悪性腫瘍2,一般演題,第61回日本産科婦人科学会学術講演会)
- P4-175 卵巣癌の再発後の予後因子に関する検討(Group113 卵巣腫瘍12,一般演題,第60回日本産科婦人科学会学術講演会)
- P3-10 子宮頸部扁平上皮癌における活性化Stat3(Signal transducer and activator of transcription 3)の発現は予後不良因子である(Group68 子宮頸部悪性腫瘍11,一般演題,第60回日本産科婦人科学会学術講演会)
- P2-160 癌化学療法における末梢神経障害の強度の評価(Group122 悪性腫瘍全般5,一般演題,第59回日本産科婦人科学会学術講演会)
- P2-90 致死的経過をたどった子宮体部原発のLangerhans cell sarcomaの一例(Group113 子宮体部腫瘍12,一般演題,第59回日本産科婦人科学会学術講演会)
- P2-38 子宮頸癌におけるcisplatin連日同時併用放射線療法の臨床的評価(Group105 子宮頸部腫瘍9,一般演題,第59回日本産科婦人科学会学術講演会)
- P1-224 子宮内膜癌のMRIによる体部筋層浸潤および頸部浸潤の診断精度に関する検討(Group25 子宮体部腫瘍6,一般演題,第59回日本産科婦人科学会学術講演会)
- P1-76 30歳未満で発症した子宮頸部浸潤癌に関する検討(Group6 子宮頸部腫瘍6,一般演題,第59回日本産科婦人科学会学術講演会)
- P1-74 子宮頸部上皮内新生物(CIN)に対する子宮頸部円錐切除術後の追加治療を要するリスク因子の検討(Group5 子宮頸部腫瘍5,一般演題,第59回日本産科婦人科学会学術講演会)
- 3) 卵巣癌(3. 婦人科癌再発例に対する治療,クリニカルカンファレンス(腫瘍領域),生涯研修プログラム,第59回日本産科婦人科学会学術講演会)
- 3)子宮体癌に対する卵巣温存の適応と限界((9)クリニカルカンファレンス(7);産婦人科領域の機能温存手術,生涯研修プログラム,研修コーナー,第58回日本産科婦人科学会生涯研修プログラム・卒後臨床研修プログラム)
- P2-50 子宮体部悪性腫瘍の再発高危険群に対する術後doxorubicin/cisplatin併用化学療法(AP療法)のfeasibility study(Group 119 子宮体部腫瘍VIII,一般演題,講演要旨,第58回日本産科婦人科学会学術講演会)
- P1-223 desmoplastic small round cell tumorの1例(Group 31 悪性腫瘍全般VII,一般演題,講演要旨,第58回日本産科婦人科学会学術講演会)
- P1-37 子宮頸部上皮内新生物(CIN)に対するCO2レーザー蒸散術後再発例の検討(Group 5 子宮頸部腫瘍V,一般演題,講演要旨,第58回日本産科婦人科学会学術講演会)
- 19-1.再発子宮頸癌に対する非テーラーメイドペプチドワクチン投与の免疫学的評価と臨床効果(第88群 子宮頸部悪性腫瘍13)(一般演題)
- 187 高度進行再発婦人科癌に対するCTLprecursor-oriented癌ペプチドワクチンの第一相臨床試験
- P1-220 卵巣癌におけるNDRG1発現と臨床病理学的検討(Group26 卵巣腫瘍2,一般演題,第62回日本産科婦人科学会学術講演会)
- P3-3 子宮頸部腺癌におけるCap43の発現は血管新生及び予後との関連するか(Group67 子宮頸部悪性腫瘍10,一般演題,第60回日本産科婦人科学会学術講演会)
- P2-36 子宮頸部上皮内腫瘍(CIN)に対する子宮頸部円錐切除後に浸潤癌と診断される術前予測因子の検討(Group 38 子宮頸部悪性腫瘍8,一般講演,第60回産科婦人科学会学術講演会)
- 300 子宮頸部上皮内腫瘍(CIN)に対する子宮頸部円錐切除術後の病変残存に関する検討(子宮頸部4(10),一般演題,第46回日本臨床細胞学会秋期大会)
- 腹膜原発 endometrial stromal sarcoma の一例
- 標準治療無効, 耐性の再発, 再燃卵巣癌に対する経口エトポシド, 塩酸イリノテカン併用化学療法の有用性に関する検討(卵巣腫瘍III, 第57回日本産科婦人科学会学術講演会)
- 18-4.子宮頸癌化学放射線治療効果の予測 : 細胞診及び組織診による評価(第83群 子宮頸部悪性腫瘍8)(一般演題)
- 子宮体癌FIGO IIIc期の臨床病理学的検討
- 子宮頸部神経内分泌腫瘍8例の臨床病理学的検討
- 39 直腸腟中隔から発生したと思われる腺癌の1例(その他の女***(3),一般演題,第46回日本臨床細胞学会秋期大会)
- P2-511 膣閉鎖症,処女膜閉鎖症に対するGranjon手術(Group171 思春期2,一般演題,第59回日本産婦人科学会学術講演会)
- パクリタキセル・カルボプラチンによる化学療法が奏効した原発性腟腺癌の一例
- 子宮腺筋症より発生したと推測される子宮体部漿液性腺癌の一例
- 20-13.子宮体癌に対する術後補助化学療法の治療成績の比較(第94群 子宮体部悪性腫瘍11)(一般演題)
- 悪性上皮性卵巣腫瘍における血管新生抑制因子 endostatin の発現と予後との関連について(卵巣腫瘍XIII, 第57回日本産科婦人科学会学術講演会)
- 5-13.Interferon-αcon1による卵巣明細胞腺癌のin vitro及びin vivoにおける増殖抑制作用の検討(第20群 卵巣腫瘍7)(一般演題)
- 5-9.上皮性卵巣腫瘍における血管新生因子VEGF-Cとその受容体VEGRR3の発現(第19群 卵巣腫瘍6)(一般演題)
- 131 Cisplatin-Containing Microsphereを用いた卵巣癌腹腔内化学療法におけるdose-intensity強化の試み : 基礎的、臨床的検討
- 38 子宮頚部扁平上皮癌IIIb期症例に対するIntraarterial Neoadjuvant Chemotherapyの効果
- P-184 新たに樹立した卵巣明細胞癌株3系(KOC-4c, -5c, 7c)の性状と卵巣明細胞癌のp53の発現ついての検討
- 148 卵巣明細胞癌の化学療法 : 2レジメンによる長期follow-up成績の比較
- 79 卵巣癌化学療法における塩酸イリノテカン(CPT-11)とシスプラチン(CDDP)の併用療法の検討
- 69 腹膜偽粘液腫における癌免疫抗原としてのムチンコア蛋白MUC1ならびに粘液関連抗原の発現について
- 102 卵巣癌セカンドルック後の取り扱いについて : 腹腔内リザーバー使用の適応とは?
- 65 癌退縮遺伝子MAGEのヒト卵巣悪性腫瘍における遺伝子発現
- 卵巣癌剖検症例70例における転移様式についての検討
- 卵巣癌初回化学療法における経済効率の検討 : paclitaxelとcisplatinの併用臨床試験結果に基づいて
- I, II期卵巣明細胞癌に対する治療背景と予後 : 再発までの期間, 生存期間からの検討
- 悪性疾患に対する化学療法の現状 : 3)卵巣癌
- 126 卵巣癌に対する抗癌化学療法の効果と問題点
- 子宮頸部細胞診で診断し得た上皮内腺癌の1例
- PaclitaxelによるHypersensitivity reactionの1例
- 74 上皮性卵巣癌の病理組織型別の予後に関する検討
- P-527 早期卵巣明細胞癌に対する治療と予後に関する検討
- P-477 ラット正常卵胞におけるシスプラチン(CDDP)投与時の経時的組織変化についての検討
- P-95 シスプラチン(CDDP)のラットにおける性成熟度の違いによる卵胞毒性発現に関する実験的検討 : 性発達期群と性成熟期群との比較
- 432 シスプラチン(CDD)P投与ラットにおける酢酸リュープロレリンを使ったovarian protectionの基礎的検討
- 312 癌性体腔液を用いたSubrenal Capsule Assayの基礎的検討
- 403 DMBA誘発卵巣腺癌の実験的治療モデルとしての価値
- 255 動物実験腫瘍を用いたSubrenal Capsule Assayの基礎的検討
- 硬化療法が奏効した卵巣癌術後巨大リンパ嚢胞の1例
- 閉経後にAtypical polypoid adenomyomaから発生したと考えられる子宮体癌の1例
- 子宮頸部円錐切除術施行した腺系病変9例の細胞学的検討(子宮頸部3, 第46回日本臨床細胞学会総会(春期大会))
- 37 再発予後因子を有する子宮体癌に対する術後補助療法の検討
- 子宮内膜細胞診における細胞集塊の形態と子宮内膜癌の予後因子の検討 : Stromal Aの形態を中心に
- 227 性索間質性腫瘍を模倣する組織形態を呈した卵巣原発類内膜腺癌の1例(卵巣・その他9)
- 悪性卵巣腫瘍が疑われた Desmoplastic small round cell tumor の1例(卵巣4, 第46回日本臨床細胞学会総会(春期大会))
- P-521 上皮性卵巣癌においてCA125での早期再発診断は予後を改善するか?
- 10 子宮頸癌におけるCisplatin併用放射線療法についての検討
- 再発卵巣癌症例における予後因子の検討(卵巣腫瘍XIII, 第57回日本産科婦人科学会学術講演会)
- 3)子宮体癌に対する卵巣温存の適応と限界(生涯研修プログラム(9) クリニカルカンファレンス(7) 産婦人科領域の機能温存手術,講演要旨,第58回日本産科婦人科学会学術講演会)
- 外陰癌手術(「症例から学ぶ」IV. 産婦人科手術 2) Urogynecology/外陰手術, 第57回日本産科婦人科学会学術講演会)
- P-323 切除不能卵巣癌に対するNeoadjuvant Chemotherapy(NAC)とInterval Cytoreductive Surgery(IRS)の臨床的意義
- 341 Subrenal capsule assay法の組織学的評価
- P-329 上皮性卵巣癌における血清MAGE-4蛋白の測定とその臨床的意義の検討
- P-204A 当院における小児卵巣腫瘍103例の検討(腫瘍2, 第44回日本小児外科学会学術集会)
- P-253 卵巣癌治療後のいわゆるマーカー再発症例に関する検討
- 195 ヒト絨毛細胞における3β-Hydroxysteroid dehydrogenase (3βHSD)の発現調節機構
- P-185 Macrophage colony Stimulating factor (M-CSF)の卵巣悪性腫瘍における腫瘍マーカーとしての有用性に関する検討
- 85 卵巣粘液性カルチノイド腫瘍の1例
- 67 切除不能進行卵巣癌に対するneo-adjuvant chemotherapyとsecondary cytoreductive surgeryの臨床的意義
- 3) 卵巣癌(3.婦人科癌再発例に対する治療,クリニカルカンファレンス(腫瘍領域),生涯研修プログラム,第59回日本産科婦人科学会生涯研修プログラム・卒後研修プログラム,研修コーナー)
- 外陰癌手術(2) Urogynecology/外陰手術, 産婦人科手術)
- 若年者子宮体癌, 内膜異型増殖症に対しての妊孕性温存治療
- III期癌における治療成績と障害
- 腎被膜下移植法による制癌剤感受性試験に関する研究