日本産シロアリ類の分類の現状
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概要
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シロアリは,現在日本から4科12属22種が記録されている.シロアリの分類は兵蟻階級の頭部形態を中心になされており,種特異的な分類形質に乏しいため,種間の分類が大変困難なものとなっている.そこで,兵蟻頭部形態を用いる以外の有効な分類方法の探索がなされてきた.近年のさまざまな分析技術の発達により,化学生態学的および分子生物学的な手法がシロアリの分類にも取り入れられている.特に,同巣認識フェロモンといわれている体表炭化水素分析を利用したシロアリの分類を,ヤマトシロアリ属における体表炭化水素を利用した再分類を中心に紹介する.さらに,日本産シロアリの最近の分類の現状を概説する.
- 日本家屋害虫学会の論文
- 2006-06-30
著者
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