サービス・ラーニング(Service-Learning)の授業構成因子に関する研究 : 「リフレクション」(Reflection)との関係性に着目して
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概要
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サービス・ラーニング(Service-Learning以下,SL)とは,コミュニティー(community)における市民性(Citizenship)を向上させることを教育目標に据え,アカデミック教科学習とコミュニティーにおける貢献的活動を統合(integrate)することによって,新たなカリキュラムを開発した学習論である。SLは,州が定める各教科の教育目標に関わるスキル・学習能力を活かしながら発展学習にテーマを形成し,そこに体験的活動であるサービス活動を統合していくところも特徴的である。更にSLは,その実践的方法論に「リフレクション」を位置付けている。「リフレクション」とは,高次元な思考を反映するものであり,生徒は自分自身の体験を振り返り,知識・情報を検証し,サービス体験前後の価値観の変容を再考し,自分が学習したことを将来の経験に発展的に応用できるようになることである。本研究の問題意識は,第一に,SLの授業構成因子が「教科要件・内容」「コミュニティーのニーズ」「生徒の主体性・興味関心」から成立することを明らかにし,その3因子と「リフレクション」の関係性について理論的整理をする。第二に,この理論的枠組に対応するかたちで,これをサーベイ調査によって実証的に検証する。以上の研究手続きによって,SLの授業構成因子の態様を明らかにしていくことが本研究の目的である。
- 日本教育方法学会の論文
- 2005-03-31
著者
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