高校生のDating violenceの特性と課題
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概要
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本研究では高校生におけるDating violence(以下「DaV」と略)の特性を探り,その課題を明らかにすることを目的とした。17校,3,054人の高校生に対し,恋人間で起こる暴力についての知識と体験の有無などに関する横断的調査を実施した。その結果,2,975部が回収された(回収率97.4%)。DaVの「加害経験あり」は,女子758人(42.0%),男子609人(52.1%)にみられ,有意差(p=0.000)が認められた。男女とも「バカにしたり傷つくようなことをいった」が755人と最も多かった。一方,「被害経験あり」は,女子1,015人(33.4%),男子593人(29.8%)であった。被害経験がある者のうち,誰かに相談したのは294人(21.2%)で,女子28%と男子11%で有意差(p=0.000)が認められた。相談相手は友人が最も多かった。DaVを体験した高校生の約8割が相談に至らず,サポートが十分ではなかった。したがって,DaVに関する知識の普及と相談機関の紹介をするDaV予防プログラム開発が重要であることが示唆された。
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