鉄筋腐食における自然電位振動の基礎的検討
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概要
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コンクリート中の鉄筋腐食は、塩化物イオンが不動態皮膜を破壊することで進行する。本実験では鉄筋にモルタルを被覆した供試体を製作し、自然電位の測定をおこなった。実験環境としては、所定濃度のNaCl を含む飽和Ca(OH)2 水溶液(アルカリ性溶液)とした。塩素イオンが含まれる場合は、不動態皮膜の破壊と再生による電位振動が観察された。得られた電位振動は高速フーリエ変換(FFT)し、周波数分析をおこなった。その結果、不動態皮膜の破壊と再生は、0.015Hz 程度のゆらぎをもって進行することが確認できた。また、アノード分極をおこなった場合、NaCl を含む溶液では孔食電位のシフトが確認でき、金属顕微鏡写真の結果からも孔食の進行が確認できた。
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