位置情報爆発環境下における自己情報コントロール権実現方式
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概要
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位置を測定しそれを利用する技術が急速に進展しつつある。位置情報が個人ごとに取得され始めると,その位置情報蓄積量の急激な増加が予想される。位置情報蓄積では情報量に比例した大量の個人データ漏えいが最大の問題となる。しかし,我々は個人として位置情報蓄積が気になっても,削減する手段を持たない。本稿では自分の位置情報蓄積に対して自己情報コントロール権を行使できるようにステルス権という概念を提案する。ステルス権実現のためのモデルを構築し,位置情報蓄積の計量モデルで検討する。位置情報蓄積の計量モデルは増加因子を複数に分解した情報蓄積増加のモデルである。検証する事項は,位置情報蓄積の増加に伴う個人情報漏えいを抑止するためのステルス権を実現するモデルの有効性,複数の増加因子に分解した位置情報蓄積の計量モデルの確認,粒度調整による位置情報蓄積の削減効果である。その結果,ステルス権を実現するモデルで位置情報蓄積を削減でき,自己情報コントロール権を行使することが可能であることを確認できた。
- 2010-03-31
著者
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