中高年サラリーマンの栄養摂取状況と食事への関心度 : 肥満度別
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概要
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大阪府下の某企業に勤務する中高年の男性を対象に、その対象者が、平成17年国民健康・栄養調査並びに健康日本21の中間評価と同様な傾向(肥満、摂取食品の偏り)を示したことから、調査対象者の体型に着目し、32歳から60歳の男性31名を肥満群と普通群に群分けし栄養摂取状況と食生活への意識について調査した。肥満の判定は日本肥満学会によるBMI を用いた分類により判定した結果、肥満群18名(58.1%)、普通群13 名(41.9%)で、痩せ群は存在しなかった。栄養素等摂取状況では、1人1日当たりの平均摂取エネルギーは肥満群、普通群で差異はみられなかった。しかし、推定エネルギー必要量に対する摂取エネルギーの割合では100%を超えている者は、肥満群で55.6%、普通群が30.8%で、肥満群で摂取エネルギーの過剰傾向が示され、特に脂質エネルギー比は有意差がみられた(p < 0.05)。肥満群、普通群ともに動物性たんぱく質の摂取比率が高かったが、炭水化物、穀類エネルギー比率が低く、食物繊維が不足していた。食事量は肥満群では、ご飯の量を意識しているが、おかずの量では意識が少ない傾向であった。肥満群、普通群ともに8割以上の者が野菜の摂取を心がけているが、野菜の目標量350g のうち肥満群で164g、普通群で131g と両群とも実際の摂取量は少なかった。減塩については肥満群38.9%、普通群61.5%で意識があったが、食塩摂取量は肥満群11.4g/日、普通群11.0g/日で摂取量が多く、両群とも目標量10g未満を超えていた。
- 2010-01-29
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