図画工作科の教科構造に関する一考察 : 「造形遊び」導入以前の学習指導要領における内容構成の成立過程から
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本論文は,学習指導要領が規定してきた図画工作科の内容の変遷,とりわけ「造形遊び」導入以前における内容構成の成立過程を検討することを通して,教科構造について考察するものである。まず,昭和22年版から同43年版の学習指導要領までにおける図画工作科の内容構成の変遷を俯瞰した。次に学習指導要領の内容構成には直接反映されずに終わった昭和30年代の内容構成に関する研究に見られる考察や,「造形遊び」の位置付けをめぐる模索過程を検討した。その結果,図画工作科の教科構造には,内容構成の三次元化,子どもの資質能力との関連化が,教育現場の受容において必要であることが確認された。
- 2009-03-21
著者
関連論文
- 「子どものデザイン」の教育的可能性に関する試論 : とから創造的問題解決へ
- 初等デザイン教育の黎明期における「子どものデザイン」概念の検討III : 『美育文化』および『造形教育センターニュース』における言説を通して
- 学校種間接続を意識した図画工作科・美術科カリキュラム実践研究 : 大学院授業科目・芸術系カリキュラム論演習IIの実践から
- 図画工作科の教科構造に関する一考察 : 「造形遊び」導入以前の学習指導要領における内容構成の成立過程から
- 「子どもとつくるカリキュラム」の実践的研究
- 造形によるコミュニケーションのもつ教育的意義 : 鑑賞学習に対する提言
- [子ども-教師]間にある臨床的関係に関する考察 : 図画工作科における教育内容の再構造化の試みII
- 図画工作科における教育内容の再構造化の試み : 総合的な学習との関連・発達の連続性と非連続性を意識して
- 図画工作・美術科の授業における教師の発話に関する実践研究 : 図画工作・美術科の授業を構成する「第3教育言語」への着目
- 図画工作・美術科の授業における教師の発話に関する実践研究・II : 教職キャリアと「第3教育言語」の関係から