生と死の絵本をめぐって(1)
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概要
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死と無縁であるかのように感じる幼児期において、実は子どもは死生観を育んでいる。わが国の子どもは、死の絶対性や普遍性を7歳ごろにほぼ確立するといわれる。したがって幼児期に「いのちの教育」を意図的に実施し、死生観の発達を支援することが重要である。 そのための一つの重要な教材として絵本がある。絵本を用いるねらいは、子どもに生や死について正しい知識を教え込むのではなく、いのちのかけがえのなさ、いのちのつながり、他の動植物により支えられるいのちを感じ取り、死生観を育むための蓄えとすることである。今回、「いのち」を重要テーマにした絵本を11のカテゴリーに分類し、1誕生・愛・信頼への認識 2自然界の生成と消滅 3老化・死 4親しい者との死による離別(親族や友人、ペットの死)の4つのカテゴリーについて絵本のねらいやいのちの教育における使い方について解説した。
- 2009-12-20
著者
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