短期大学生の自己教育力に関する検討(2): 保育学生の自己教育力の推移(人文・社会科学系)
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概要
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本稿では、パイロットスタディとして、保育学生の自己教育力の実態とその変化に関する短期縦断的調査を実施し、入学直後から約4ヶ月間の変化と関連要因の一つについて検討した。その結果、自己教育力の各特性毎にみると、入学時・約4ヶ月後ともに、「自己実現」の平均得点が高く、一方、「課題意識」・「自主性」が低いことが明らかとなった。将来の目標に向かっての志高く自信もうかがわれるが、現実の日々の授業や勉学に自ら取り組む意欲に乏しいという実態が浮かび上がった。また、入学時の自己教育力得点の高群と低群それぞれの変化に関しては、高群については、有意差が認められたのは「課題意識」であり、特性全般についても上昇または保持が認められた。低群については、「自己評価」が上昇した一方で、「自己実現」が有意に低下していることが明らかとなり、その背景や要因を検討する必要性が示唆された。さらに、自己教育力育成のための関連要因の一つとして、読書志向との関係を検討したところ、「主体的思考」について関連が認められ、教育的アプローチの一環として読書指導の可能性について示唆された。
- 2010-02-25
著者
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