保育者をめざす学生の志望動機と資質能力の自己評価
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概要
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本研究では、保育者に求められる資質能力についての自己評価水準とその認知構造、進学志望動機と保育者志望動機の構造、保育職継続年数、および、自己評価と志望動機との関連について、因子分析等の分析方法を用いて検討した。その結果、進学志望動機については積極的動機が高いこと、保育者志望動機の構成要因も健全で望ましい傾向が示された。一方で、目的意識の低い肩書き志向や享楽志向の進学動機も認められた。入学時の志望動機の望ましさは、入学後約1年半径過した調査時点での能力自己評価レベルの高さと関連があることが明らかになった。保育者として必要な資質能力に関しては、保育の構想力や実務能力等について自己評価が低くく、その認知構造に未分化な部分があることが分かった。また、学卒後、保育職を長く継続する希望が低いことが明らかとなり、今後、このことについての詳細な調査検討の必要性が示唆された。これらの結果は、保育者の養成段階にある学生の資質能力向上をめざした、教育指導方法を探るための基礎的資料を提供するものと考えられる。
- 2006-02-25
著者
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