短期大学生の自己教育力に関する検討(1)(人文・社会科学系)
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概要
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本研究は、短期大学生の自己教育力の実態・特性を明らかにし、学習目標志向との関連を検討することを目的とした。そのため、自己教育力に関する35項目および学習目標志向についての12項目の質問紙調査を実施した。分析の結果、得られた主な結果として、自己教育力に関しては、自己教育力得点の低かった特性「課題意識」「計画性」、および、承認率の低く示された項目から、ごく初歩的な学習方略や基本的学習習慣についておよそ5〜7割に問題がみられることが明らかとなった。学習目標については、因子分析により第1因子「成績評価目標」・第2因子「向学精励目標」が抽出された。各尺度得点の平均値を算出した結果、学ぶ楽しみへの志向や勉励することへの価値付け等、健全で望ましい目標志向の方が高いことが認められた。一方、成績や評価への志向も低くはないこと、また、項目毎の検討により、学習に対する忌避感情が全体のおよそ4分の1にみられることが分かった。さらに、自己教育力と学習目標志向との関係について、各尺度得点の高群と低群で比較検討したところ、「成績評価目標」については、特性「課題意識」「学習の仕方」に有意差(<.05)がみられ、高群よりも低群の自己教育力得点の方が高いこと、「向学精励目標」については、7つの特性すべてについて有意差(<.01)が認められ、高群が低群よりも自己教育力得点が高いことが明らかとなった。
- 2009-02-25
著者
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