アメリカ連邦政府による「人格教育における連携事業」実施過程の特質 -プログラムの効果の重視に注目して-
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概要
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本稿は、『落ちこぼれ防止法(No Child Left Behind Act)』のもとでの「人格教育における連携事業(Partnerships in Character Education Project : PCEP)」の実施過程の特質を明らかにした。PCEPは、人格教育プログラムに対する連邦政府の財政支援プログラムであり、大きく、州教育当局や地方教育当局を対象とした人格教育プロジェクトに対する競争的補助金プログラムと全米規模での人格教育の研究調査、普及活動や評価活動に対する財政支援の2つで構成される。分析の結果、連邦政府が、PCEPを通じて、「根拠に基づく人格教育」や「厳密に科学的に基礎づけられた評価」というキーワードのもとに、人格教育プログラムに対する評価を非常に重視し、効果的な人格教育プログラムに必要な要件を追求していることが明らかになった。また、連邦政府は、全国規模の研究・普及・評価活動に対する補助授業を通じて、全国の人格教育プログラムがより効果的な評価方法やモデルを通じて実施され、人格教育全体の改善や普及を促進しようとしていることが明らかになった。
- 2010-03-05
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