脳性麻痺者のGUI画面でのマウスポインタ操作の効率化の支援方策に関する一考察 : D/C比の調整による作業時間値の短縮について
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概要
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脳性麻痺者の場合,福祉工場においてPCを用いたデータ入力などを主たる職務として就労している事例が多く見られる.しかしながら,痙性や不随意運動により上肢を用いた移動動作や位置決め動作に困難を生じ,GUI画面上でのポインティング操作に支障が生じる可能性がある.脳性麻痺者が効率よくポインティング操作を行うためには,適切なポインタの移動距離やターゲットサイズを確保する必要があるが,モニターサイズが制約条件となってしまう.このような状況に対しては,ポインタの移動距離と入力デバイスの移動距離の比である「D/C比を調整する」ことにより,効率的なポインティング操作環境を提供できる.本研究においては,脳性麻痺者のGUI画面上でのポインティング操作作業時間値(MT)がD/C比を調整することによってどの様に変化するかについて検討し,MTを最小とするD/C比の特定を行った.その結果,ターゲット距離とターゲットサイズの組み合わせによってはMTを最小とするD/C比を特定することが可能であることがわかった.
- 2008-12-15
著者
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