回転を考慮したMin-Max型運搬経路問題のラグランジアン・ヒューリスティック解法
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概要
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運搬経路問題に関してはこれまでに数多くの研究があるが,それらの多くは,各運搬車は1日に1つのルートを巡回するものと暗に仮定している.しかし実務においては,1台の運搬車が1日に複数のルートを巡回する場合(回転)が頻繁に現れる.また従来の研究の多くは,総移動距離の最小化を目的としている.しかし実際の運搬現場においては,総移動距離の最小化よりも,最も時間のかかる運搬車の稼働時間(最大稼働時間)を最小化するほうが重要な場合も存在する.そこで当研究では,回転を考慮した上で,最大稼働時間の最小化を目的とした運搬経路問題を取り上げ,ラグランジアン・ヒューリスティック法に基づくその近似最適解法を提案する.最初に,この問題を混合0-1整数計画問題に定式化する.次いで,ラグランジュ緩和問題を解いてこの問題の下界値を求める方法を示したあと,それを組み込んだこの問題の近似最適解法を提案する.そして最後に.提案法の有効性を数値実験を通して検証する.
- 2006-10-15
著者
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