A大学病院の糖尿病非専門診療科に潜在する糖尿病予備群像
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概要
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平成14年, 厚生労働省は糖尿病患者数約740万人, その予備群を併せると約1,620万人に達すると報告した. その後平成19年国民健康・栄養調査結果ではその数が2,210万人(糖尿病患者約890万人・糖尿病予備群1,320万人)と増加の一途を辿っている. 本研究では今後A大学病院における2型糖尿病予備群の一次予防とQOL向上対策を講ずるために, 2007年4月から2008年3月の期間の同病院糖尿病非専門診療科における糖尿病予備群を抽出し, 分析及び考察した. その結果, 18歳以上でHbA_1C値が5.2%以上6.1%未満, または随時血糖値が140mg/dl以上200mg/dl未満の糖尿病予備群は2,638人であった. また, 40歳以上で糖尿病の可能性がある者(HbA_1C値が5.6%以上6.1%未満)は20.5%と厚生労働省の平成19年国民健康・栄養調査の推計16.9%を上回る結果となった. 50歳以上の年齢層では糖尿病患者数及び予備群数共に急激な増加を示した. 更に18歳から40歳代の若い年齢層における糖尿病予備群の存在も明らかとなり, 改めて糖尿病予備群の早期スクリーニングと介入及び予備群のDM発症リスク推移調査の必要性が示唆された.
著者
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山口 智美
長崎大学医歯薬学総合研究科保健学専攻看護学講座
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折口 智樹
長崎大学医歯薬学総合研究科保健学専攻理学・作業療法学講座
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阿比留 教生
長崎大学医学部・歯学部附属病院内分泌・代謝内科
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風浦 吉江
長崎大学医学部・歯学部附属病院看護部
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阿比留 教生
長崎大学医学部・歯学部附属病院 内分泌・代謝内科
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坂口 智樹
長崎大学医歯薬学総合研究科保健学専攻理学・作業療法学講座
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折口 智樹
長崎大学医学部保健学科理学療法学専攻
-
折口 智樹
長崎大学医学部 保健学科
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