トンネル透過率の数値計算とWKB近似
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概要
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任意のポテンシャル障壁の透過率は,量子力学の標準的教科書では,WKB近似による計算法が紹介されてるが,それがどの程度に正しい計算結果を与えるかについては殆ど何も書かれていない。ここでは,金属表面の電子の冷放出の時に想定されるポテンシャル障壁を例として,透過率を数値計算によって求めWKB近似による計算との比較を行った。結果,全体的傾向はWKB近似でもよく再現されるが,透過率が小さく計算されることが判った。また,ポテンシャル障壁の変化が緩やかな時に,WKB近似は数値計算結果とより良い一致を示すことが確認できた。
- 日本物理教育学会の論文
- 1993-03-01
著者
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