歴史的見地によるクーロン法則指導の意義と実際
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概要
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歴史的見地によるクーロン法則の指導を,3主題すなわち,静電気研究の歴史と諸実験,クーロンの実験の原理と方法,およびクーロン法則の起源と検証実験に分けて行った.その結果,次のようなことが明らかになった.1)実験を行った主題では,とくに興味を持った生徒が多い.科学史導入の際にも歴史的見地に立った実験がとくに大事である.2)キャベンディシュ等,科学者の人間的エピソードに興味を寄せる生徒は多く,エピソード的科学史も興味を持たせ,授業に変化をもたせるには効果的である.3)クーロン法則の厳密性をめぐって,200年間にわたって検証実験が行われたことに驚嘆する生徒が多い.科学者の研究態度や自然の斉一性を理解するのによい事例である.4)歴史的見地に立ちながらも,物理的内容をも強調した授業であったので,女子にはあまり受け入れられず,相変わらず女子の物理嫌いの傾向が強い.
- 日本物理教育学会の論文
- 1982-09-05
著者
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- 歴史的見地によるクーロン法則指導の意義と実際
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