不安定なリンクを考慮したマルチパス高信頼通信方式の提案(<特集>ブロードバンドユビキタスネットワーク時代におけるインターネットアーキテクチャ論文)

概要

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近年,携帯電話や無線LAN技術の発展により,固定網と無線網の混在した環境が一般的になってきた.また,インターネットに代表される情報通信網は,生活基盤として必要不可欠な存在となりつつあり,固定網と無線網が混在した環境における高信頼通信の要求が高まっている.しかし,無線網では有線網に比べ障害物や干渉など様々な要因によりパケットロスが発生しやすいという問題がある.パケットロス率が高く不安定なリンクで構成された網では,End-to-Endでのパケット到達率が著しく低下するだけでなく,経路制御パケットのロスにより経路が頻繁に更新されるため網全体が不安定になる可能性がある.パケット到達率を高めるには,パケットを複数コピーして異なる経路で送信するマルチパス通信方式が有効である.本論文では,リンク状態として瞬断状態の導入,切断許容パスの概念の導入及び干渉を考慮した経路設計により,不安定なリンクで構成された網において,制御負荷を抑えながらEnd-to-Endでパケット到達率を高めるマルチパス通信方式を提案する.また,シミュレーションにより,従来方式と比べてパケット到達性を向上しながら,通信中の制御負荷を低く抑えられることを示す.
社団法人電子情報通信学会の論文
2006-10-01

不安定なリンクを考慮したマルチパス高信頼通信方式の提案(<特集>ブロードバンドユビキタスネットワーク時代におけるインターネットアーキテクチャ論文)

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