適応変調リンクで構成された無線メッシュネットワークにおけるプロテクション方式の一検討(インターネット運用・管理,一般)

概要

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近年、スマートフォンといった携帯端末からのインターネット接続の普及に伴い、携帯電話網に流れるトラヒックが増加している。有線の通信インフラが整っていない国においては、基地局とコア網を結ぶバックホールには無線リンクが用いられ、無線リンクの帯域を向上させるために適応変調機能が利用されている。しかし、無線バックホールにおいて、適応変調機能をもつ無線リンクを用いた場合、降雨などの要因により無線リンクの帯域が変動するため、トラヒックの通信品質に影響を及ぼす。本稿では、無線リンクの帯域の安定度を考慮したプロテクション手法及び無線リンクの帯域変動の相関を利用したプロテクションパスの設定方法について提案する。提案方式は,同一リンクの帯域をその信頼性から分類し,その分類に基づきプロテクションパスを設定する.複数の降雨モデルを用いたシミュレーションにより,提案方式が既存方式よりもフローの劣化を抑えつつ同等以上の収容効率が可能であることと,降雨の発生に偏りがある場合,無線リンクの帯域変動の相関を用いることで,フローの劣化を低減できることを確認した.
2010-07-30