「ネットワークを渡り歩けるコンピュータ」を利用したネットワークトラヒック削減のための動的負荷分散手法(<特集>ネットワークソフトウェア論文)

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「ネットワークを渡り歩けるコンピュータ(NTC)」とモバイルIPを利用した動的負荷分散手法(DLB)は,ネットワークトラヒックに対する新しい負荷分散のアプローチである.クライアントサーバシステムにおいて,しばしば特定のサーバホストにアクセスが集中すると,サーバに接続する経路上に過度のトラピックを発生させる.サーバへのアクセス集中に対しミラーサーバを設置して,ホストのパフォーマンスに対する負荷分散を図るが,ネットワークトラヒックの負荷分散を主たる目的として行われるとは限らない.DLBメソッドにおいては,サーバがネットワークを移動する能力をもち,サーバへの要求・応答パケットが混雑した経路を回避できる位置ヘサーバ自体が移動する.経路から,これらのトラヒックが削減されることにより,ネットワークトラヒックの負荷分散が図られる.本手法は,NTCとモバイルIP,及びサーバ移動管理機能から構成される.サーバ移動の管理システムは,以下のような機能を担う.まず,サーバが置かれたネットワークから得られた情報を分析し,移動判断のための予測を行う.次に,この予測からサーバ移動の可否及び移動する場合の移動先を決定する.この手法をシミュレーション実験で評価を行い,目指す経路においてトラピックが削減されることを確認した.
社団法人電子情報通信学会の論文
2006-04-01

「ネットワークを渡り歩けるコンピュータ」を利用したネットワークトラヒック削減のための動的負荷分散手法(<特集>ネットワークソフトウェア論文)

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