吉本隆明の社会理論(11)対象化理論の基本問題
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
This paper, which is the 11th one of my series paper "Social Theory of Takaaki Yoshimoto", aims to show that Yoshimoto tackled with basic problems in objectification theory in his late works published or ended (unfinished) in 1990s. Objectification theory proposed by me is constructed on a basic principle that human existence can objectify (interpret reflexively the self, the others, and the material world) and objectivize (mobilize intermediatedly them). First, through examining 'Shinteki-genshou-ron: Honron (Theory on Psychological Phenomena: Main Discourse)', it is showed that he reached the stage where he was able to grasp basic problems in objectification theory after he had been thinking of psychological phenomena for more than 20 years. Second, in 'Bokei-ron (On Primitive Patterns)', we find a systematic explanation of processes of primitive objectification, a historical analysis of primitive language, and an introductive study of African Stage. Third, in 'Afurikateki-dankai ni tuite (On African Stage)', we can understand how it is important for us to research characteristics of primitive objectification at early stage in the history of humankind (African Stage) and to think reflexively meanings of African Stage in highmodern society.
- 2009-10-20
著者
関連論文
- 吉本隆明の社会理論(11)対象化理論の基本問題
- 吉本隆明の社会理論(10)差別問題をめぐって
- 吉本隆明の社会理論(9)宗教をめぐって
- 吉本隆明の社会理論(8)『マス・イメージ論』と『ハイ・イメージ論』 (津金澤聡廣教授・松本眞一教授・西川一廉教授退任記念号)
- 社会システム理論の分析的有効性 : 「社会理論と社会システム」再考
- 身体の社会学 : ギデンズ社会理論の場合(松浦道夫教授退任記念号)
- 共同研究報告「大学問題の社会学(2)」
- 共同研究報告「大学問題の社会学(1)」
- 社会システム理論の分析的有効性--「社会理論と社会システム」再考
- 特集によせて ( 現代社会論の現在)
- 「第三の道」の社会理論 : ギデンズの社会構想
- アンソニー・ギデンズ著『親密性の変容-近代社会におけるセクシュアリティ,愛情,***ティシズム』
- 宮台真司著「権力の予期理論 : 了解を媒介にした作動形式」
- 鈴木幸寿編「権力と社会」
- 文化の社会理論の基本問題 (北川紀男教授退任記念号)
- 吉本隆明の社会理論(7)アジア的とは何か
- 吉本隆明の社会理論(6)『言語にとって美とはなにか』
- 吉本隆明の社会理論(5)知識人論
- 吉本隆明の社会理論(4)基礎理論としての心的現象論
- 吉本隆明の社会理論(3)資本,国家,運動
- 吉本隆明の社会理論(2)対幻想とは何か
- 吉本隆明の社会理論(1)
- セクシュアル・ハラスメントの社会学 : 大学と大学教員の場合
- 演劇の社会学の展開(1)
- ポストモダニティの社会理論 : 批判的検討
- ラディカル・ポリティックスの時代 : アンソニー・ギデンズのモダニティ論
- 性差問題と社会学 : アンソニー・ギデンズの最近の著作を中心に
- マクロ社会理論の展開の基本方向 : アンソニー・ギデンズの最近の著作を中心に
- 現代社会論の新動向 : 高度近代の社会システムをめぐって
- ギデンズのハーバーマス論 : 社会理論の中心問題をめぐって
- ギデンズとサッチャリズム : 社会理論と社会変動
- 親密関係の社会理論 : A.ギデソズ『親密性の変換』をめぐって
- 機能主義的社会理論再考 : ギデンズの機能主義批判に基づいて
- 献辞 : 森本良男教授退任記念号の刊行にあたって
- 構造主義,ポスト構造主義と社会理論 : ギデンズの議論の紹介と検討
- 場と全体 : 社会学原論の体系的構成に向けて
- 松田博・鈴木富久編, 『グラムシ思想のポリフォニー』, (法律文化社, 1995年)
- 現代社会論の基本問題
- ライフ・ポリティックスの時代 : ギデンズのモダニティ論をめぐって
- ギデンズの構造化理論 : その展開,要点,および意義
- 暴力の社会学 : 予備的考察
- 社会学における認識論的問題 : 整理と検討
- 権力理論の基本問題
- 社会学の理論体系 : 体系化の準拠枠
- 国家の社会学と2つのパワー
- 社会学の経営(Teaching Sociology : 社会学テキストをめぐって)
- はじめに(若者論の可能性、若者の可能性)