害虫由来の異物混入時期特定のための新手法の検討 : チャバネゴキブリ筋組織の死後時間経過に伴う変化
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概要
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組織学的な手法(ミクロトーム法)を用いて昆虫の組織の切片を作成し,それを観察することによって,死後の時間経過に伴う変化,および様々な条件下での細胞の変化を観察した.その結果,昆虫の筋肉組織は,死亡した時点からかなり短時間で変化が生じることが示された.また,加熱やエタノール浸漬など様々な条件に供試した場合も同様に変化が表れたものの,その変化の仕方には相違が認められた.このことから,昆虫の細胞の変化を観察することによって,製品に混入した時期をより詳細に推定できる可能性が示唆された.
- 2009-05-31
著者
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小泉 智子
日本環境衛生センター
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小泉 智子
(財)日本環境衛生センター環境生物部
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矢矧 束穂
東京農業大学農学部農学科昆虫機能開発研究室
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長島 孝行
東京農業大学農学部農学科昆虫機能開発研究室
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長島 孝行
東京農業大学
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矢矧 束穂
東京農業大学農学部農学科昆虫機能開発研究室:(財)神奈川科学技術アカデミー
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