反射出血を利用した昆虫類のDNA解析
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概要
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テントウムシなど一部の昆虫が行う反射出血(reflex bleeding)に注目し,対象生物を殺さずにDNAを抽出して解析する手法の確立を試みた.最初に,反射出血によって分泌された血液からDNAを効率よく抽出する方法について検討した.次に,抽出DNAを鋳型としてPCR反応を行い,塩基配列の決定を試みることで,反射出血を用いたDNA解析の可能性を検証した.その結果,シリカゲルを用いた抽出法により,反射出血からDNAを採取することができた.また,少なくとも,ミトコンドリアDNAのND2や核の28Sといったような,系統解析に広く用いられている遺伝子座については,反射出血DNAを用いた遺伝子解析が実際に可能であることを示した.
- 日本昆虫学会の論文
- 2008-03-25
著者
-
古川 恒太
北海道大学大学院理学院自然史科学専攻
-
加藤 徹
北海道大学大学院理学研究院自然史科学部門
-
片倉 晴雄
北海道大学大学院理学研究院自然史科学部門
-
片倉 晴雄
北海道大・理・系統進化
-
片倉 晴雄
北海道大学・大学院理学研究科・生物科学専攻
-
加藤 徹
北海道大学 電子科学研究所
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