樹体の内部形態をもとにしたハンノキの株年齢の判読とハンモック形成過程の推定(学術情報)
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概要
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北海道東部、釧路湿原に侵入定着しているハンノキの年齢調査を行った。従来、本種は萌芽性を示すことから、地上部の幹の齢が個体の年齢とは一致しないことが多いと考えられていた。しかしながら、採取した稚樹の基部につくられた株の断面の材構造を観察した結果、幹と根の材組織の違いをもとに種子の発芽位置を知ることができ、その位置での年輪数を計測することによって個体としての年齢を知る方法を確立した。この方法で推定した年齢と発芽地点から、ハンノキの成長とともにその根元に形成されるハンモックの高さも上昇することが明らかとなった。
- 2009-03-30
著者
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矢部 和夫
札幌市立大学デザイン学部空間デザインコース
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石川 幸男
専修大学北海道短期大学造園林学科
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矢部 和夫
札幌市立大学デザイン学部
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矢部 和夫
札幌市立大学
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石川 幸男
専修大学北海道短期大学みどりの総合科学科
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石川 幸男
専修大学北海道短大
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矢部 和夫
札幌市大 デザイン
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石川 幸男
専修大学北海道短期大学
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