胸腺全摘術後14年目に重症筋無力症及び胸腺腫を再発した1例
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概要
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症例は63歳の男性.重症筋無力症及び胸腺腫の診断で,1975年8月,胸腺全摘術を施行.以後長期観察中,経過良好であったが,1988年11月頃より,重症筋無力症症状が出現し,翌年胸腺腫も指摘され,1989年6月,拡大胸腺全摘術を施行.組織型は,前回同様の混合型であつた。浸潤性且つ再発性であった為,術後1週目より,計55Greyの放射線療法を施行し,再度症状寛解を得た.一般に,重症筋無力症の治療法として外科的治療は優れており,予後の面より初回手術時に拡大胸腺全摘術は意義があると考えられている.しかし,胸腺腫合併例においては,術後寛解を得ても,更に長期間の経過観察が必要であると考えられた.
- 特定非営利活動法人日本呼吸器外科学会の論文
- 1990-08-15
著者
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田村 康一
京都大学胸部疾患研究所外科
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乾 健二
京都大学胸部疾患研究所呼吸器外科
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水野 浩
京都大学胸部疾患研究所呼吸器外科
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鳥羽 紀成
京都大胸部研胸部外科
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和田 洋巳
京都大学胸部疾患研究所胸部外科
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神頭 徹
京都大学胸部疾患研究所胸部外科
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河原崎 茂孝
京都大学胸部疾患研究所胸部外科
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人見 滋樹
京都大学胸部疾患研究所胸部外科
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人見 滋樹
京都大学胸部疾患研究所 外科
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神頭 徹
天理よろづ相談所病院胸部外科
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神頭 徹
京都大学胸部疾患研究所外科
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鳥羽 紀成
京都大学胸部疾患研究所胸部外科
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田村 康一
京都大学胸部疾患研究所
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乾 健二
京都大学胸部疾患研究所 胸部外科
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和田 洋巳
京都大学胸部疾患研究所 胸部外科
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水野 浩
京都大学胸部疾患研究所 胸部外科
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