生活政策と中間組織の生成
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概要
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この論文は、生活領域で中間組織というものがなぜ存在し、なぜ増加するようになったのかについて考察することを目的としている。近年、私たちの身の回りに、小さなグループ・中間組織による営利・非営利活動が頻繁に見られるようになってきている。このような小さなグループは、個人と社会を媒介しており、政府・企業・コミュニティ・家族などのこれまでの伝統的な中間組織と競合し、かつ共同しながら活動を活発に行いつつある。これらの小集団の中間組織は、特有の媒介機能などの中間性を持っているために、現代社会のなかで実際に求められてきていると考えられる。これらの組織は、「公-私」「営利-非営利」「公式-非公式」などのそれぞれ異なる局面、状況のなかで、特有の役割を担ってきているにもかかわらず、これらの中間組織には、共通に見られる重要な役割も存在する。このように共通する中間性という性格には、どのような特徴があるのかについて、理論的に考察してみたい。目次は、以下のとおりである。1.なぜ中間組織が問題になるのか 2.中間組織の増加 3.中間組織についてのいくつかの考え方 4.公式と非公式の中間組織 5.インフォーマル部門の特性 6.生活モデルとインフォーマル部門 7.ケア原理とケアの二面的性格 8.サーヴィスの標準化 9.生活政策と中間組織 10.なぜ中間組織が必要とされるのか。
著者
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