『和訓精要抄』について
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概要
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『和訓精要鈔』は、資宗王の撰かとも言われる辞書様の内容を持つ小冊で、複数の写本の伝存が知られており、これまで『神代紀』の本文語句の和訓を収録し解釈・語源説を述べたものとされてきた。しかし今般新出の写本では、その掲載項目の具体的な記載内容は『日本書紀』神代巻本文及びその訓読から直接引いたものと考えられる例は一部にとどまり、日本書紀全巻および広く古典籍類から漢字句とその訓読を集めたもの、またはそのようにして成った先行書から抄出したものと考えるべきであることが明らかになった。このことは本書序文の記述内容からも裏付けられる。
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