『日本書紀訓考』について
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概要
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『日本書紀訓考』は明治十二年の刊記を持つ日本書紀神代巻についての注釈書(未完)であり、越後柏崎の関四郎太なる人物が著したものである。内容は本居宣長『古事記傳』に範を取り、全面的に依拠して、此に匹敵するような『日本書紀』の注釈を目指そうとしたものと考えられる。書紀本文には「漢文の潤色」が多く見られるとしてこれを廃し、また返読を用いずに傍訓を施していくなど、多くの特色が見られる。そうした特色の意図を、端的な例を掲げて考察した。
著者
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