11. 雲仙普賢岳噴火災害による避難から得た教訓
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概要
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「論文の意義」本論分は静岡県が1992年2月、雲仙普賢岳噴火火災による住民の避難生活について調査した際に、当初短期的な対応で済むと考えられた避難行動が、噴火活動の活発化に伴い長期化してきたことによる対策内容の移行を見ることができた。まだ災害は継続中であるが、初期の段階において自然災害対策を担当する地方自治体として、避難活動を成功させるためには如何なる事前対応が必要か考察した。「論文の概要」土石流から火砕流に災害が変化しため、行政機関が取った住民への避難の指示はあらかじめ定められた物でなく、災害の状況によって行動が変化した。山麓にあった北上木場町と南上木場町の住民は、土石流災害を予測した辞典では避難住民を受け入れる安全な地域であったが、火砕流が発生するようになってからは避難民に変わった。これらの行動の変化は、災害の状況と避難地の選定から3つに分けることができる。この非難行動から事前対策として、地域防災計画の充実、住民の防災教育、避難地の安全性、自主防災組織の育成、市町村の災害相互応援協定、地域防災会議専門部会の開催について教訓を得た。
- 地域安全学会の論文
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