オープン・スキルの指標としての眼-頭位の協応をともなった反応時間の発達
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究は,眼一頭位の協応をともなう全身反応時間を指標として用い,オープン・スキル系スポーツのトレーニング効果のメカニズムを明らかにしようとしたものである。成人男子大学生の5つの運動種目群(水泳,バレーボール,水球,サッカー,陸上競技短距離)と非運動群,および5歳から12歳までの幼児・児童の各年齢群を横断的な比較検討の対象とした。また,継続的にサッカーを行っている11人の児童を6歳から5年間,縦断的に追跡調査した。被験者は,左右および上下を示す矢印に従いジャンプ或いはしゃがみ込むという反応動作を行うものである。横断的検討により得られた結果は以下のとおりである。1)成人において水泳を除く4つの運動種目群の中枢での決断含む反応時間(Latent Time)は,非運動群より短かった。2)幼児・児童の反応時間(Latent Time)は,加齢とともに著しく短縮する傾向を示した。そして,縦断的検討により得られた結果は,以下のとおりである。1)各被験者の反応時間(Latent Time)の発達には個人差があるが,サッカーを継続的に行った影響が8歳以降顕著に認められる。2)幼児・児童の発達的変化のなかでも興味深いのは反応時間の顕著な短縮の後には必ず遅延,或いは停滞の現象が認められることである。
著者
関連論文
- 「散歩」という言葉のはじまりと明治時代の散歩者たち
- 学生の運動実施キャリアパターンと運動・スポーツ活動に対する意識
- 慶應義塾大学学生の体育実技の履修に関する実態調査
- 035D01106 学生の運動実施状況とスポーツ・運動活動に対する意識(体育心理学)
- オープン・スキルの指標としての眼-頭位の協応をともなった反応時間の発達
- 03心-3P-P37 スポーツにおけるポジティヴな社会的態度の決定要因としての価値観と達成目標 : 高校生を対象として(03.体育心理学,一般研究発表抄録)
- 書評散歩の文化史(2) : Koenig,Gundrum M,(1996) Eine Kulturgeschichte des Spazierganges : Spuren einer buergerlichen Praktik 1780-1850. Wien : Boehlau
- スポーツにおけるポジティヴな社会的態度の決定要因としての価値観と達成目標
- 352.心拍数からみた子供のスキーの運動強度 : 生物科学IV (体格・体力,生活など)
- スライディング技術が走塁時間に及ぼす影響
- 031214 幼児・児童期における選択反応時間の縦断的研究(その1)(3.体育心理学,一般研究)
- 慶應義塾大学大学生の運動実施に関する最新資料 : 全学部を対象とした調査結果から
- 038T00009 大学生の過去のスポーツ・運動経験、外的要因と自己効力感、スポーツ・運動実施状況との関係
- 書評散歩の文化史 : Koenig,Gundrum M,(1996) Eine Kulturgeschichte des Spazierganges : Spuren einer buergerlichen Praktik 1780-1850. Wien : Boehlau
- キャンパスライフとスポーツ
- 私立総合大学における教養教育としてのスポーツ心理学の展開
- 慶應義塾大学健康関連体力テストノルム作成の試み
- 学生・教職員を対象とした体力診断・運動処方システム開発の試み(その1)
- 229.男子スプリンターにおける下肢筋群の筋トルク特性
- 228.男子ジュニアスプリンターにおける下肢筋群の筋トルク特性
- 調整力テストとしての全身選択反応時間の測定とノルム作成の試み
- 男子スプリンターにおける下肢筋群の筋トルク特性
- 慶應義塾大学体力測定標準値について : 必修体育時の継続測定の資料から
- 081A01 大学入学条件の違いが体力測定値に及ぼす影響とその変化 : 1986年から7年間にわたる測定結果から(08.測定評価,一般研究発表)
- 室内サッカーにおけるプレーヤーの心理・生理学的負荷について
- 本塾入学生の体力測定結果の分析(その2) : 測定結果に影響を及ぼす要因の検討
- 本塾入学生の体力測定結果の出身(塾内・塾外)・年齢・運動経験による違いと1年後の変化 : 昭和61・62・63年度入学生の体力測定の結果から
- 4086 長時間運動とLDH・CPK 血清アイソエンザイム
- 反応時間からみた知覚-運動機能に及ぼす運動経験の影響
- 長時間運動と乳酸脱水素酵素(LDH)の増加について : 長時間運動時におこる心臓・心筋障害の存在を探知するLDH-1アイソエンザイムの増加について
- 眼-頭位協調運動の検討 : オープン・スキル系スポーツをモデルとして
- 14介-26-ポ-31 歩行用ストック・グリップのフィットネスウォーキングへの導入効果(14.介護福祉・健康づくり,一般研究発表抄録)
- バスケットボール選手の価値観と達成指向はスポーツ態度を予測するか?
- 14介-30-ポ-10 ポール・ウォーキングにおける運動強度と気分尺度の動態 : 高齢者を対象としたポール・ウォーキングの勧めと運動処方(14 介護福祉・健康づくり,一般研究発表抄録)