女子短大生の食行動について(第2報)
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概要
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本研究では、将来保育者を目指す学生を対象とした健康教育の実施にむけその基礎資料を得るために、日頃の生活習慣、食習慣等に関するアンケートを行いその実態について検討を行った。まず、対象者の身長、体重では国民健康栄養調査結果等の値とほぼ一致していた。しかし、対象者のBMIの平均は「ふつう」であったものの、運動習慣の無さや非運動群における「やせ」の多さから隠れ肥満や筋肉、体力の低下が危倶された。一方、生活状況では就寝時間の遅さや朝食の欠食、運動習慣の無さが問題点として明らかになったが、これらは相互に関連し合っており、特に夕方以降からの深夜のアルバイトが就寝時間を遅らせ、朝食の欠食率を高めるものと思われた。食行動調査では「満腹感覚」「代理摂食」の得点が低いことから日常的に間食を摂っていることが予想され、これらは栄養の過剰や偏食につながるため更に詳細に調査する必要があると考えられた。また、食行動の7特性について、運動群と非運動群について比較検討を行ったところ、有意な差は認められなかったものの7項目すべて運動群の方が良好であった。このことから、運動習慣がなんらかの形で食習慣に正の傾向を与えているものと思われた。以上の結果より、保育者を目指す学生を対象とした健康教育として、健康の3要素である栄養、運動、休養を踏まえた生活習慣の見直しを教育すると共に、学生自身が自らの生活習慣の良否が客観視できるよう働きかけていくことが大切であると考えられた。
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