女子短大生の食行動について
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概要
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本研究では女子短大生の食生活の問題点を明らかにするため、本学幼児教育学科3年生81名を対象に食行動と肥痩度及びEQ調査をおこない、さらに居住居別に比較をおこなった。その結果、BMIを用いた肥満度の判定では「ふつう」の割合が最も高く、特に問題は認められなかったものの、若年女性においては現在の体型と理想の体型間に違いがあり現在の体型に満足していないことが考えられた。しかし、居住居別にみると、自宅生に比べ寮・下宿生ではBMIが有意に高く、居住居による食習慣の違いは肥満傾向につながることが示唆された。一方、食行動調査では自宅生と寮・下宿生問において食事の規則性やリズム、食事への意識に関する項目で有意差が認められ、寮や下宿での一人暮らしは食事時間が不規則になりやすく、自炊をしなければいけない状況であるにも関らず、その意識が薄いことが明らかとなった。また、EQ調査では共感性や愛他心を表す項目で高い値を示したがその他の項目では変化は見られず、また、居住居による違いも見られなかった。以上より、女子短大生における食行動の乱れは居住居の違いによっても生じ、さらに、不規則な食事や食への意識の低さは肥満傾向につながるなど健康になんらかの影響を及ぼすことが示唆された。今後は栄養に関する知識や簡単な料理法の紹介など食事に対する意識を高めることで自立した生活ができるよう指導することが重要であると共に食行動の乱れに及ぼす要因について検討する必要がある。
- 2006-12-21
著者
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