ファイルサーバー独立な並列ファイルキャッシュ機構(ファイルシステム,「ハイパフォーマンスコンピューティングとアーキテクチャの評価」に関する北海道ワークショップ(HOKKE-2009))
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概要
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CPUの計算能力の増大に伴って、大規模なデータを扱う科学計算アプリケーションが増加している。しかしハードディスクのバンド幅が計算速度に追い付いておらず、ディスクI/Oがアプリケーション全体のボトルネックになってしまうケースがある。この計算とI/Oのギャップを埋めるために、並列ファイルキャッシュシステムpdCacheを提案する。pdCacheは計算プロセスから発行されたI/O要求を受け取り、それを元に並列ファイルシステムに対する操作を行う。書き込みに対してはメモリ上に一度キャッシュされ遅延されて書きこまれ、読み込みに関しては二度目に同じ領域に対する要求が発生した場合は並列ファイルシステムに対する操作は発生しない。pdCacheはバックエンドの並列ファイルシステム・ネットワークレイヤーと独立に設計され、様々な環境で使用できる。
- 2009-02-19
著者
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