ニゴロブナCarassius auratus grandoculisの初期成長の場としての水田の有効性
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概要
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琵琶湖近傍の水田内にニゴロブナ仔魚を放流し,その後,水田内で育った仔魚,稚魚,未成魚を定期的に採集して初期成長をモデル式で解析した。その結果,水田内における日成長量(全長,体重)は,飼育下や琵琶湖植生帯におけるそれらよりも早い傾向が認められた。また,水田内での生残率は個体数密度が低い場合に高い傾向を示した。しかし,全長は11〜24日齢で,体重は15〜44日齢で日成長量が増加から減少に転じた。このことから,水田はニゴロブナのごく初期,すなわち40日齢程度までの成長の場として,優れた場所であると考えられる。
- 社団法人日本水産学会の論文
- 2009-03-15
著者
-
前畑 政善
滋賀県立琵琶湖博物館
-
沢田 裕一
滋賀県立大
-
OHTSUKA Taisuke
Lake Biwa Museum
-
大塚 泰介
滋賀県立琵琶湖博物館
-
大塚 泰介
Lake Biwa Museum
-
金尾 滋史
多賀町立博物館・多賀の自然と文化の館
-
鈴木 規慈
三重大学大学院生物資源学研究科
-
Ohtsuka Taisuke
Lake Biwa Museum Shiga Jpn
-
金尾 滋史
多賀町立博物館
-
沢田 裕一
滋賀県立大学環境科学部
-
大塚 泰介
滋賀県立琵琶湖博物館 たんさいぼうの会(琵琶湖博物館はしかけ)
-
鈴木 規慈
三重大学
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