情報収集のためのケーブル駆動型バルーンロボットの開発
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
大震災などの災害時には,ビルや家屋など建造物の倒壊により多くの人命が失われている.建造物の倒壊によって発生する瓦礫により,被災者が下敷きとなった場合,早急かつ安全に被災者を検索し,救出する必要がある.現実にはレスキュー隊員など人手に頼る部分が多く,二次災害による人的被害の可能性が指摘されている.近年,被災者の検索や救出作業を行うさまざまなレスキューロボットの研究開発が行われている.著者は災害時における情報収集のためのロボットとして,ケーブル駆動型ロボットを提案している.また,近年,携帯端末をもつ人が増えていることから,携帯端末の電波の発信源を特定することで家屋倒壊時の被災者の位置を特定する研究も行ってきた.本論文では,上空から情報を収集するための手段として,バルーンを利用したケーブル駆動型バルーンロボットを開発する.本ロボットには各種情報を収集するためのセンサ(センサーユニット,SU)が搭載されている.さらに携帯端末の電波の発信源を特定するための被災者位置検索方法の提案を行う.屋外実験における本ロボットの軌道制御,提案する被災者検索方法の実験結果について述べる.
著者
関連論文
- 動画像認識を用いた飛行船制御の開発
- 有索海中ロボットの開発推進器の製作と制御実験
- 振動モータによる移動体の研究
- 有索水中ロボットの開発 : TCP/IPによる通信と防水構造
- 有索水中ロボットの開発 : 電装システムの開発
- 会議室案内ロボット(その4) : 非接触型自動給電システム
- 会議室案内ロボット(その3) : 障害物検知
- 会議室案内ロボット(その2) : QRコードによるナビゲーションシステム
- 会議室案内ロボット(その1) : 全体構成
- 10m走を計測する装置(SPIRIT10)の開発
- 情報収集のためのケーブル駆動型バルーンロボットの開発
- 可視光通信を用いた水中監視ロボットの開発構想
- 振動モータによる移動体の研究 : 移動メカニズムについて
- 単眼カメラを用いた海中ロボットの位置推定方法の検討
- 2A1-A05 ユニット式ワイヤ駆動型水中ロボットの提案(水中ロボット・メカトロニクス)
- 水中スラスタの製作
- QRコードランドマークを用いた自律飛行ロボットの開発
- パーティクルフィルタと適応テンプレートマッチングによる海底生物の追跡
- Development of Automatic-Power-Supply-Equipped Playback-Based Navigation System
- Tracking of Ocean-Floor Organisms Using a Particle Filter
- 自動給電を考慮したプレイバック型ナビゲーションシステムの開発
- QRコードランドマーク認識を用いた自律飛行ロボットの開発
- パーティクルフィルタによる海底生物の追跡
- バッテリーレス太陽光発電を利用した揚水発電システムの開発 : マイクロ水力発電機の製作と性能評価
- 水中観測センサネットワークのための無線センサノード機能の検討