詩を通して表現された保育科短大生の姿
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概要
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私は本学、保育科短大生に授業の中で折々に詩を書くことを求めているが、それらの表現はつたないものであっても、学生達の素直なありのままの姿を映し出している。詩を通して彼らは自らの喜び、感動、困難、悲しみ、寂しさなどを率直、端的に表現する。家族、一人暮らし、友情、勉学、行事、また実習などがテーマとなっているが、それらを通して、彼らが感じていることのすばらしさを読む人々に伝えてくれる。大学に入り、同じ夢を持つ仲間として、同じ目的に向かって励まし合う新たな友との出会いがあり、実習を通しての子どもたちとの出会いもある。幼児たちの「先生!」と、慕う愛情、驚きに満ちた新鮮な心、ごまかしのない励ましの言葉などから、学生たちは多くの力を得、未来への期待を大きくすることが出来る。また、短期大学であるが故に2年間の学生生活は短く、1年目の何も分からない中での学園生活、行事などを体験し、2年目には自分たちが先に立って後輩をリードしなければならない。その中で多くの、苦しみ、困難にぶつかるが、また、彼らが体験する、達成感や感動も大きい。1年1年がかけがえなく、たちまちにして卒業の時期を迎える。その時、2年間の困難や、喜びを共にした友との別れが非常に大きく感じられ、楽しかった学園生活を顧み、苦しみを通してその時に至った達成感は共通の大きな喜びとなり、支えてくれた人たちへの感謝がおのずと、溢れ出るのである。
著者
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