LAMP法によるセラチア菌の迅速検出に関する研究
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概要
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環境汚染菌の代表的存在であり,今後病院感染起炎菌としても重要と考えられているセラチア菌ではあるが,遺伝子迅速検出法の研究は少ない.このことから,Loop-mediated isothermal amplification (LAMP)法による迅速検出法の確立を試みた.プライマー設計支援ソフトにより,4種のプライマーを設計しLAMP法に応用したところ,DNA増幅は,セラチア菌8株に対してのみ認め,他4菌種(大腸菌,クレブシエラ,緑膿菌,黄色ブドウ球菌)では認められなかった.このことから,今回設計したプライマーの菌種特異性は高いことが確認された.セラチア菌液を種々希釈し,検出感度および検出時間を従来のPCR法を比較したところ,LAMP法が感度の点でほぼ100倍高く,かつ検出に要する時間もおよそ90分短いことが明らかにされた.これらの結果から,今回初めて開発されたセラチア菌検出用LAMP法キットは,検出特異性,感度,迅速性の点からも,臨床細菌学,感染看護の分野に有用であると考えられた.
- 富山大学の論文
著者
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小尾 信子
富山大学医学部医学科和漢診療学
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宮原 龍郎
富山大学医学部看護学科感染看護学
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吉井 美穂
富山大学医学薬学研究部
-
落合 宏
富山大学 医学部看護学科基礎看護講座
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落合 宏
富山大学医学部看護学科人間科学
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河野 彩
富山大学医学部人間科学I
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