現地踏査を生かした地歴教育の事例2 : 中国遼寧省を素材として
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概要
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本稿では近年経済関係がすすみ、反面外交問題も浮上している日中関係に関する地歴教科教育法の一事例を、東北地域(歴史的呼称としての満州を適宜用いることとする)のうち特に日系企業進出のさかんな遼寧省の旅順、大連,瀋陽を中心に展開、提供する。地域が持つ歴史的、経済的重要性と裏腹に、教育現場では東北地域は歴史、現代社会、経済学と多岐にわたり、各科目毎に分割して教授されるため、地域の統一したイメージを抱き難く、これに対する補足、一助となれば幸いである。その際2006年3月における三都市の現地巡検を素材とし、日清日露戦争以後の近代日中関係史と現代の経済関係の実相の参考として提供したい。本稿では従来ともすれば日中双方いずれも一方からの視点で取り上げられることの多かったこの地域について、近年の近代史研究成果を踏まえて多少とも現地の視点を重視したい。
- サレジオ工業高等専門学校の論文
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