京都盆地の庭園分布のGIS分析 : 庭園の属性と地形・水文条件
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概要
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京都盆地北部に現存する164の日本庭園のリストを作成し,GISを用いて地図化した.庭園築造数を歴史的にみると,江戸時代と大正時代にそのピークが認められる.土木技術が発達した江戸時代には大規模な庭園が数多く築造されたが,池などの地表水を欠く庭園の多くが扇状地扇央に分布しているのに対し,地表水のある庭園は湧水のみられる東山丘陵の山麓に集中している.明治〜大正時代に建設された庭園のほとんどは1890年に完成した琵琶湖疏水沿いに位置しており,池・流れ・滝などの水景が重視されている.これらのデータは,京都盆地に分布する庭園が自然的にも人為的にも水文条件の影響を強く受けていることを示している.
- 2009-01-16
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