乾燥血輸血
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概要
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乾燥血輸血-未ダ先人ノ何人ニヨツテモ試ミラレナカツタ處ノコノ問題ハ次ノ2ツノ事實ノ認識ニヨツテ創メテソノ可能性ガ確認サレタ.1.在來,血球溶解液ハ劇烈ナル毒性ヲ有スルモノト認メラレ來ツタガ,然シ,溶血發生後コレヲ約36時間以上低温ニ保存スレバ,ソノ毒性ハ消退スル.2.蛋白體ノ變質ヲ來サザル條件ノ下ニ,血球ヲ崩壞セシメ,ソノ崩壞殘渣ヲ除去シタル濾液ノミヲ乾燥セシムレバ,斯クシテ得タル血液粉末ハ完全ニ水溶性デアル.乾燥血輸血ノ實施ハソノ操作簡單デアル.即チ,血液粉末ヲ3%-6%ノ割合ニ,生理的食鹽水,りんげる氏液叉ハ5%葡萄糖液ニ溶解セシメ,コレヲ靜脈内ニ輸入スルモノデアル.コノ際,血液型ハ考慮スル必要ハナイ.實驗的並ニ臨牀的觀察ノ結果,1)生體,殊ニ造血機關ヲ刺戟シ,2)血壓ノ上昇ハ持續的デアルコトガ明ニナツタ-即チ,コレラハ吾人日常臨牀ニ於テ採血直後ノ新鮮血輸血ニ期待スル處ノ主要効果ニ一致スルモノデアル.
- 京都府立医科大学の論文
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