糖尿病者ニ於ケル血糖殊ニ結合血糖ノ醗酵能ニ就テ
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概要
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從來結合血糖ノ本態,特ニソノ醗酵能ニ就テハ所説區々ニシテ一定セズ.然ルニ1932年我教室ノ館石講師ハ健者ニツキ結合血糖ノ醗酵能ヲ檢シ,40.6%ニ於テ醗酵可能ナルヲ報ゼリ.蓋シ該研究ハ結合血糖ノ本態ニ關スル檢索ニ向ツテ一歩ヲ進メタルモノト云フベシ.余ハ恩師飯塚教授ノ命ニ依リ糖質代謝障碍ノ最モ著明ナル糖尿病者ニ於ケル血糖,特ニ結合血糖ノ醗酵能ヲ窺知セントシテ本實驗ヲ企テ大要次ノ如キ成績ヲ得タリ.1)遊離血糖ハ糖尿病者ニ於テ91.1%,非糖尿病乃至健者ニ於テ89.4%醗酵セリ.2)結合血糖ハ糖尿病者ニ於テ33.0%,非糖尿病乃至健者ニ於テ30.3%醗酵可能ナリ.3)糖尿病者ニ於テ増量セル遊離血糖ハ殆ド完全ニ醗酵ス.換言スレバ糖尿病者並ニ健者ノ殘余還元物質ニ著シキ差異ヲ認メズ.
- 京都府立医科大学の論文
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