物質工学実験における安全衛生向上の試み

概要

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大学及び高専は,平成16年度に独立行政法人化されて労働安全衛生法が適用になったことから,環境安全衛生面への適切な対応が求められている.本報では,環境安全衛生への取り組みについて物質工学実験における種々の試みを述べると共に,大学等の他機関での取り組み状況を報告する.安全衛生向上の取り組みとして,(1)薬品管理,(2)廃液処理,(3)実験内容の見直し,(4)学生実験ウエブ資料作成,(5)安全衛生説明講習の五つの項目について概説した.薬品管理ならびに廃液処理は、本校規程集に定められた規定に基づき適切に処置されている.また安全衛生向上の観点から学生実験の内容見直しを実施し,学生実験支援用のウエブサイトを作成して,安全衛生に関する説明講習を行い安全な実験実施に係わる情報を提供している.さらに,種々の資料をもとに他機関における薬品管理,廃液処理,事故事例報告の検証を行った.これらの様々な取り組みが実践的な安全衛生向上や実験の安全確保に活かされ,実験等に係わる学生や教職員の安全性確保への寄与が期待される.大学等の機関では事故発生の潜在的危険性が高いことが指摘されており,専門分野に依拠した知識や技術をもとに安全衛生向上に関する試みを進展させることが重要である。

物質工学実験における安全衛生向上の試み

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