端末の移動特性を考慮したアドホックネットワークにおける位置依存情報複製配置手法の拡張(位置情報)

概要

論文の詳細を見る
無線アドホックネットワークでは,端末の移動等により,各端末が保持している情報を他の端末から利用できなくなるという状況が発生する.この問題の解決手法として筆者らは,位置に依存した情報がサーバレスなアドホックネットワーク上で扱われ,それらがGeocastによってアクセスされることを想定し,データ発生位置の周辺に複製を配置する手法としてSkip Copy (SC)方式を提案している.また,SC方式における複製配布トラフィックが増加する問題を解決するSC with transmission Delay (SCD)方式,低密度なアドホックネットワークにおいて複製を確実に配布するPersistent SC (PSC)方式を提案してきた.本稿では,これらの手法を各端末の隣接端末数に応じて使い分けるハイブリッド方式について提案する.シミュレーション評価の結果,端末密度にかかわらず,端末の移動速度が大きいときにハイブリッド方式が有効であることが確かめられた.
一般社団法人情報処理学会の論文
2008-10-30