Mobile IP SHAKEにおけるTCPの輻輳ウィンドウ縮小回避方法(携帯端末,モバイルアプリケーション,モバイルコンピューティング)
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概要
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筆者らは,端末の移動透過性を保障するMobile IP環境において,複数の移動端末が短距離高速リンクでローカルネットワークを構築し,ローカルネットワーク内の各端末の長距離低速リンクを同時に利用することで高速かつ信頼性のある通信を実現するMobile IP SHAKE(SHAring multipath procedure for a cluster networKEnvironment)を提案している.本稿では,Mobile IP SHAKEにおけるTCP通信において,利用する各端末の長距離低速リンクの性質がそれぞれ異なることで,セグメントの順序が逆転して受信端末に到着し,不要な重複ACKの発生に伴う無駄な再送が頻繁に発生するという問題を挙げ,その対策を検討する.Mobile IP SHAKEにおいて端末の移動漬報を管理するHome Agent (HA)では,各経路ごとに中継するセグメントのシーケンス番号を管理することでセグメントの順序逆転を検知し,受信端末から送信される不要な重複ACKを破棄する.送信端末では,HAがデータセグメント転送時に送信端末へと送信する擬似ACKからHA間RTTを測定し,送信バッファでの待ち時間とHA間RTTからHAにセグメントが最も早く到着すると予想される経路の選択を行う.
- 2007-05-17
著者
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